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「拝み屋備忘録 怪談双子宿」は怖いもの好きに警鐘を鳴らす一冊 [本・コミック]

「拝み屋備忘録 怪談双子宿」読了しました。


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今回の『拝み屋備忘録 怪談双子宿』
なぜに「備忘録」なのか?という点が
まず気になりました。

これまで刊行された郷内さんの文庫を
列記してみると、サブタイトルとして
『拝み屋●●』と付けるのが郷内さん
なりの流儀のようにも見受けられます。

そして、●●に当たる文言を、出版社
ごとに使い分けているようですね。

MF文庫ダ・ヴィンチ

『拝み屋郷内 怪談始末』
『拝み屋郷内 花嫁の家』

角川ホラー文庫
『拝み屋怪談 逆さ稲荷』
『拝み屋怪談 禁忌を書く』
『拝み屋怪談 来たるべき災禍』
『拝み屋怪談 鬼神の岩戸』

イカロス出版
『拝み屋異聞 うつろい百物語』

竹書房文庫
『拝み屋備忘録 怪談双子宿』


竹書房ホラー文庫から郷内さんの本が
刊行されたのは、今回が初めてなので、
このレーベルで親しんできた読者に
対しての、自己紹介的な立ち位置の
本になるのかな?とか思ってみたり。

そういう意味では「備忘録」とする
ことで、他にも「本編」があるぞ!
と匂わせることが出来るし、短編集で
あることを暗に示すことができるので、
納得です。

なので、
僕みたいに、郷内さんの本を出版社を
またいで読んできた読者からしてみると
割とライトな短編集に感じるかも
しれません。

例えば、「花嫁の家」「桐島加奈江」
「曾祖母」といった、中・長編では
ないので、一つ一つの怪談に対しての
深みとか、構成の妙を味わうことが
出来ないところが、やや物足りなく
感じました。

それでも、全体を通してのテーマが、
安易に怪異に興味を持ったり
踏み込んだりしてはいけないという
警鐘であったり、教訓であったりする
ので、より読者の心境に訴えかける
ものがあると言えます。

誰だって、一度は肝試しをやったり、
心霊スポットと呼ばれるような場所に
行ってみたりしたことはあるのでは
ないでしょうか?

僕自身、10代の頃は、友達と一緒に
ドライブがてら「幽霊が出ると噂
されているトンネル」に行ってみたり
したことがあります。

特に、何も起きませんでしたが、
それは、たまたま運が良かった
だけのことなのかもしれません。

もしも、10代の頃に
『拝み屋備忘録 怪談双子宿』
を読んでいたとしたら、僕は絶対に
心霊スポットへの肝試しはしなかった
と思います。

例え、友達に誘われても、腰ぬけと
ののしられても、行かなかった
でしょう。

そう思ってしまうほどに、今回
収録されている短編の中には、軽率な
行為によって、取り返しのつかない
事態に陥ってしまった「事故」が
たくさん載っています。


その中でも、特に印象的な話は、
以下の怪談でした。

「ザリガニ神社」

「たったの一回」

「インフェルノ」

坂下という男にまつわる4話
「赤い車」「断崖」「警備員」「烙印」

どれも怖いんですけどね。
「ザリガニ神社」はちょっと、昔の嫌な
記憶を呼び覚まされてしまい、ちょっと
胸が痛くなりました。

僕が小学生の頃に、ザリガニがたくさん
釣れる場所があったんです。
ため池のような敷地で、地元の小学生が
こぞって集まるような、そんな場所でした。

たぶん、僕が通っていた小学校とは別の
小学校の生徒だと思うのですが、面識の
無い男の子が、バケツいっぱいに
ザリガニを捕っていたんですね。

子供にしてみれば、それはもう、宝の山
ですよね。

そのザリガニを、その男の子は、
あろうことか、野球のバットを使って
まるでボールを打つかのように、
宙に放り投げたザリガニをフルスイングで
打ち始めたんですよ。

あまりの衝撃的な光景に、言葉も
出ませんでした。

何度も何度も、バットで飛び散る
ザリガニの残骸を正視できなくなり、
その場を去った記憶があります。

なんでそんな残酷な事を!と思うの
ですが、「ザリガニ神社」の少年の
心境も、おそらく同じような状態に
あったのだろうなと思いました。

あの後、僕が見た男の子の身に、
何も起きていなかったのだろうか?
と、ふと気になったりして・・・。

くわばら、くわばら。


とりあえず、この夏に友達と
心霊スポットでも行ってみようかと
思っているあなた。

そんな人に向けての警鐘を鳴らす
一冊かもしれません。

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拝み屋備忘録 怪談双子宿 (竹書房文庫)

拝み屋備忘録 怪談双子宿 (竹書房文庫)

  • 作者: 郷内 心瞳
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2018/02/28
  • メディア: 文庫



拝み屋異聞 うつろい百物語 (イカロスのこわい本)

拝み屋異聞 うつろい百物語 (イカロスのこわい本)

  • 作者: 郷内 心瞳
  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2017/06/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



拝み屋怪談 来たるべき災禍 (角川ホラー文庫)

拝み屋怪談 来たるべき災禍 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 郷内 心瞳
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 文庫



拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

  • 作者: 郷内心瞳
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2014/05/22
  • メディア: 文庫



拝み屋郷内 花嫁の家 (文庫ダ・ヴィンチ)

拝み屋郷内 花嫁の家 (文庫ダ・ヴィンチ)

  • 作者: 郷内 心瞳
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2014/09/24
  • メディア: 文庫



拝み屋怪談 逆さ稲荷 (角川ホラー文庫)

拝み屋怪談 逆さ稲荷 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 郷内 心瞳
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/06/20
  • メディア: 文庫



拝み屋怪談 禁忌を書く (角川ホラー文庫)

拝み屋怪談 禁忌を書く (角川ホラー文庫)

  • 作者: 郷内 心瞳
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/07/23
  • メディア: 文庫




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さよならシミビル [スポーツ]

いつも家族体操で利用させていただいている
チームはじめの「シミビル」が、4月末を
もってクローズするという知らせを受け、
大変ショックを感じている今日この頃です。

動画は、そんな「シミビル」での家族体操。



「シミビル」には、たくさんの思い出が
あります。

僕がダンスを始めるきっかけをくれた
アツシ先生のレッスンも、シミビルでした。
「ダンス」という共通言語で、本当に
たくさんの友達ができました。

家族体操でも、僕だけでなく、家族も
「シミビル」でたくさんの技を習得する
ことが出来ました。
その輪は少しずつ広がっていき、今では
子供の友達親子も巻き込んでの練習へと
発展しています。

それを支えてくれたのも、「シミビル」
という場所でした。

「シミビル」は、器械体操のマット
だけでなく、ダンスができるフロアと
鏡があります。
また、円馬があるというのも、個人的には
ポイントが高かったです。

そんな「シミビル」で練習が出来るのも
あとわずか。

寂しいなぁ・・・
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